
働き方改革なんて言葉が囁かれてますが、巷の企業の労働環境はどうでしょうか?
周りのお父さん方に聞いてみると様々です。
「残業がほぼなくなり、帰宅時間は早くなったけど実質給料が減ったようなもの」
「外国人労働者を受け入れて負担を減らしたと経営者は満足げだが、現場は文化の違う外国人労働者に小学生と話すよりも易しくゆっくりと仕事を教えていくのはなかなか根気のいる仕事」
「しかも外国人労働者にけがをさせると会社にペナルティがあるとかで常に監視が必要」
「もともとサービス残業(残業代が支払われない)体質だったが残った仕事は自宅に持ち帰るようになったので実質変わらない」
「急に昇進したが給料はほぼ変わらず、残業代の項目が無くなった」
など不満が多いようですが、
「定時に帰宅し、子供とプロ野球やサッカーの試合が観られるようになった」
「学生時代サッカーの経験があるので近所のサッカー教室のコーチをするようになった」
「副業が許されているので、在宅でできる副業を探している」
など余裕が出来た時間を有効に使おうとしている方も多くなりました。
子供の習い事の送り迎えは「お父さん」がされていることも多くなりました。
数年前にはほとんど見かけない光景でしたので、よく「どんな仕事をされているの?」「奥様は?」なんて声を掛けられることもありました。
猛烈に働いたサラリーマン時代
初めは20人足らずの会社でしたが、音楽活動をしながらアルバイトとして入社し、半年後には正社員登用され、新たな企画にどんどん手を挙げて参加していくうちに任される仕事も多くなり、たくさん失敗し謝罪に行ったり、顛末書もしょっちゅう書かきました。
業績も上がり、会社もどんどん大きくなります。
気が付けば自分の組織は120人を超えるようになり次第に仕事を後輩に任せて自分はそれを束ねる役割になります。
いつしか音楽活動していく時間も無くなり、楽器を触ることさえなくなり楽器や機材を思い切って処分しました。
身軽になったところで交際していた彼女と結婚。

独立し更に猛烈に働いているうちに
その後紆余曲折有り転職を経験していくうちに会社の承継の話が来ます。
簡単に言うと「会社を引き継がないか?」ということです。
結果、その話には「裏」があり、独立の道を選びます。
独立をすると元の会社に迷惑が掛からない様に市場を変えるなどしましたが「嫌がらせ」があるのはしょうがないことですが、めげずに働きました。
その後、元の会社は悪い噂が立ち事業縮小したのち会社をたたんだそうです。
そうしているうちに休みなく働いていたツケが回ってきたのか、気が付けば病院でいろんな所に管が繋がれ、身動きが取れないのと体に力が入らない状態でした。

身体を壊すと家族のありがたさを感じる
今から思えばただでさえ忙殺されている日常に加え、私の身の回りの世話のために毎日病室に子供を連れて来てくれました。
まだ手のかかる子供の世話をしながらですから、相当な負担をかけていたと思います。
ただ、当時の私の頭の中は仕事のことでいっぱいでイライラしていたと思います。
療養中に考えたこと
退院しても病院通いがあり、思うように復活はしていません。
以前に比べて重くなってしまった身体を目の当たりにし、これからのことを考えてしまいます。
妻とも長い時間をかけて話をしました。
そこで仕事量をセーブし体調を優先する。減ってしまった収入のため妻が働くことになりました。
妻に働いてもらっている申し訳なさ
妻は出産まで勤めていた職場に週3日ほどで時短勤務で復帰が決まりましたが、子供を学校に行く用意をし、家事を済ませて仕事に出掛けるのをみて、「家庭内のことを自分でやる」と決めました。
しかし何から手を付ければいいのか迷ってしまいました。

今更ながら出来ることから始めてみる
初めに取り組んだのはトイレ掃除。
理由は毎日掃除はしていないだろうと思ったから。
次は洗濯物の取り込みと畳むことと風呂の掃除。
その程度のことからですが、帰宅後の妻がトイレの掃除に気が付き感謝してくれたので洗い物、洗濯機の使い方など聞きながら始めていきます。
これは今まで妻が独断で使用していた家電や家事の手順がありますから、使用方法から手入れの仕方まで妻の決めたルールを守ることにしました。
妻が感謝してくれたことに・・・
妻が感謝してくれるのであれもこれもと出来るようになりました。
手のひらで転がされてますね。
夜寝る前や朝、スーパーのチラシをチェックし夕食の献立を考えるようにして、買うものと調理方法、調理の担当などを決めます。
買い物も私が済ませることもあります。子供のおやつのチョイスは不評ですが・・・。
夕食の下ごしらえを済ませ、後は火を通すだけとか温めるだけの状態まで仕上げておきます。
妻とのLINEのやりとりが以前に比べて数倍多くなりましたし、二人でキッチンに立つことも多くなりました。
子供もそんな後姿を見てか、手伝いをしてくれることもあります。
子供の習い事が毎日ありますので送り迎えも手分けをし、帰宅後家族そろって夕食を摂れるようになりました。
一日の時間はあっという間に過ぎていく感じはありますが、妻とはお互いに家庭内での役割が分担出来てゆっくりコーヒーを飲む時間を作ったり、私はブログを書く時間を作ったりと充実した時間が作れています。

当たり前のことが出来てなかっただけ
結局のところ、「イクメン」が偉いのではなくて、家事や育児を押し付けていたことが当たり前と思っていたのが間違いだったのです。
「手伝う」のではなく「分担する」ことでお互いストレスが減っていけば、ゆっくりする時間や趣味に充てる時間も作れます。
妻に「結婚したことを後悔」させないための方策としても良いのではないでしょうか?
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