事業承継は創業以上に難しい。中立的な第3者が必要な理由1

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一端の会社員が事業継承を受ける決意まで

皆さんこんにちは。

はらへっぴり腰と申します。

今回は現在の日本企業の多くが抱えている問題「事業承継」について私が経験してきた実体験を紹介したいと思います。

決して成功体験ではなく、事業承継が上手くいかなかった事例にすぎませんが、断念した正直な理由はズバリ「不信感」です。

事業を受け継ぐ者として(こうすれば)「断念することはなかった」という項目を挙げていますので、「事業を譲ろう」と考えている経営者の方や譲り受けるかつての私と同じような境遇の方の一助となれば幸いです。

後継者不足と事業整理

打ち合わせ

中小企業庁などの資料を上げればキリがないのでやめておきますが、日本の企業の99%以上を占める中小企業・小規模事業者のうち、2025年にはその3割程度が後継者不在による廃業の危機にあると言われています。

現在も年6%程度企業数は減少しているといわれています。

働き方改革などで小規模事業者などには一層厳しい時代となっています。

ガムシャラに働いた会社員時代

前々職のメーカー倒産状態により転職した企業は、家族経営の同族企業でした。

社長とは初対面というわけではなく、同じ業界で顔見知りといったところです。

ありがたいことに転職活動を始める時に真っ先に声を掛けてくれた縁でお世話になることに・・・

初めのうちはネット販売の立ち上げと、突然辞めてしまった前任者の営業先を任されました。

オーディオ画像

ブラック?売り上げを確保しなければ倒産と脅され

まだ世の中に「ブラック企業」「パワハラ」なんて言葉がない時代です。

「サービス残業」が当たり前の時代でしたし、一応面接の時には「終業時間は朝9時から夕方6時だけど、夜8時位までは得意先から連絡があるかもしれないから・・・」とは言われていましたが、実際は夜10時より早く帰ることはなく、繁忙期になると終電に乗り遅れてしまうので自家用車での通勤に変えました。

会社の業績を上げれば給料も増えると信じ毎日ががむしゃらでした。

しかし、リーマンショックの影響から業界全体が低迷し、売り上げは思うように上がりませんが前任者の売り上げは辛うじて超えるようにはなっていました。

しかし、売り上げ目標の設定の仕方も昔ながらの方法です。

ルートセールスでありながら毎月一律、前年同月比15%アップの目標はどう考えても無謀です。

目玉になるような商品があるなら別ですが、あまり無理なセールスをすると顧客に心証を悪くします。

この辺りの攻防で耐え切れず辞めていく社員もいました。転職するなら違う業界に飛び込んでいくのは勇気がいります。しかし同じ業界で今までの経験を活かしたいと考えるのも事実。

悩みどころですが、友人関係をいろいろと聞いてみますが結局は「隣の芝生は青い」状態でいい面ばかり気になります。

職場では、景気の低迷を理由に欠員の補充はせず「なんとか乗り切ろう」が口癖で、具体策などありません。

残された社員の帰宅時間は遅くなるばかりで、こういう時に限って「形だけ会議」が頻発します。

長時間グダグダと協議しますが結局何も決まらず、次回に持ち越しとなります。

会議をしたところで何も決まらないことはみんな気付いているのですが・・・

「負の連鎖」という言葉もありました。

得意先等で同業者に合うこともありますが話を聞いてみても他社も似たようなもので、みんな「耐えて」状況がよくなるのを「待っている」だけでした。

そんな中で私も「同じ穴のムジナ」と化していました。

お駄賃は金一封?

試行錯誤していくうちにたまにはうまくいくこともあります。

目標売上を達成すると「金一封」と聞いていたのですが、実際は立ち飲み屋で帰りに「一杯」付き合わされ誰かの悪口を聞かされ、終電も逃し、仕方なくタクシーで帰る。

といった不条理にも耐えていかなければなりません。

それには理由がありました。

いずれはこの会社を譲る

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実は新入社員にも関わらず直属の上司と私の2人に「将来はこの会社を譲りたい」と打ち明けられていました。

「2人で共同経営」でどうかと。

1年、2年と月日が経つうちにこの話はドンドン現実的な話になっていきました。

初めのうちはハッパを掛けるための方便だと、それほど気にはしていなかったのです。

実際、社長の息子は違う業界で仕事をしており、会社を継ぐ気はないようでしたし、複雑な家族関係のため、家にも寄り付いて無いようでしたが、いずれ気が変わりこの会社に入って来るのではないかとも思っていました。

共同経営

初めは戸惑いました。

というのも直属の上司は言い方は悪いのですが「チャランポラン」で、数字は作ってくるため社内での評判はいいのですが、得意先からは「担当を替えろ」という苦情が絶えず、上司の立場を利用してもみ消していました。

もちろん苦情のあった得意先は自動的に私が受け持つようになり、代わりに調子が良くなってきた得意先を持っていってしまう状態です。

そのため私はこの上司を信用しておらず、将来の共同経営が実現するなら断ることを考えていましたし、退社することも考えるようになるほどでした。

できればこの上司と「お金がらみ」の関係は少なくとも持ちたくないというのが本音です。

家賃80万!

しかしながら承継の話はドンドン進み、社長も上司も乗り気です。

営業会議の後は社長、上司、私の3人で近い将来の計画を立てる会議が始まります。

そこで新年度から役員待遇になることが告げられます。

そして同時に新会社設立のため資本金を作るよう勧められました。

今の会社を引き継ぐ方法は社長が考えてきたのですが、「資本金が大きいことがネックになり、別の会社を新たに設立し、ある日から事業を新会社に移す。同時に在庫、備品などを買い受ける。」

という計画でしたが、私には「こんなに簡単に事が進むはずがない。しかも社長が簡単に会社を手放すようには見えない」というのが私の見方でした。

変な胸騒ぎを感じたので、社長に現在の財務状況を聞きますが、のらりくらりとお茶を濁す状態。

後日、毎月の経費をまとめた書類を見せてもらうことが出来ました。

そこにあった項目も大雑把なもので、これ以上聞いても詳しくは教えてもらえそうにないので気になる項目を税理士に確認することにしました。

ある程度経費の説明を受けて納得できたものもありますが、不明なものも残っています。

特に事務所の家賃などは不動産会社の知人に相場を確認しましたが異様に高い状態で、会社の移転時期の相場を考えても倍以上の値段ということで、社長に対しても不信感を持つようになりました。

多角経営の整理に失敗

怒り2

日々の営業活動をしていると思わぬところから会社の過去を知ることもあります。

バブル期に出店した雑貨店の経営が本業の足を引っ張るようになったため閉店を決めたのはいいのですが、デベロッパーとの契約問題でかなりの損害が出たようなのです。

出店先のデベロッパーとの契約解除料が莫大になってしまい、借り入れを増やすことでしのいだとの情報を退社した元社員や古くからの取引先から聞きました。

この時の借り入れの返済が先日見せてもらった「経費一覧」に含まれているのか、返済が終了しているのかなども気になります。

もっとも、別会社を立ち上げての業務を移行するので借り入れなどの債務は引き継ぐことはないのですが、まわりまわって債務の返済の肩代わりなんてことも考えられます。

不安要素は益々増えていきます。

チャランポランな上司

私が色々と調査しているにもかかわらず、肝心の上司は楽観視しているようで、現在の財務状況や将来の試算など興味がないようで、すべて「任せる」という状態です。

そのくせ雑談時には「自分の役員報酬は○○円位欲しいなー」と呑気な態度で、新たな取り組みなどの話には消極的。

「現状維持で良いのでは」というタイプです。

このようなタイプの人と自分の将来を賭ける気持ちにはならないため、不安と歯がゆさがストレスとなります。

そんなころ東日本大震災が起こります。

その日、長野県の得意先へ出張していたのですが長野市もかなり揺れ、時間と共に大災害だと確信しました。

贅沢を慎むような風潮になり消費が冷え込んでしまいます。

いわゆる、自粛ムードです。

景気悪化と共に話もスピードアップ

今から思えばタイミング的にも消費が冷え込んでしまい、社長からしたら少しでも早く会社を手放したかったのでしょう。

急ピッチで毎日のように打ち合わせが行われます。

具体的な日程を決めるようになり、税理士とも打ち合わせが増えるようになりました。

毎日が目まぐるしく変化していく感じで刻一刻と実現に向けて具体的な数字が出てくる度、上司の行動も変化していくのが分かりました。

上司のリタイヤと裏の顔

ある日突然、長年取引のあった得意先から社長あての連絡がありました。

もちろんいい話ではありません。

内容は担当(上司)の営業態度、横暴ぶりが取引先でも話題となり、先方の営業本部長にまで知れ渡ることとなり、「取引中止」も辞さない剣幕でした。

すぐさま、社長と、担当(上司)と私が先方に出向き、謝罪に向かいます。

そこで、上司のあらゆる横暴が暴露されます。

弊社商品を言葉巧みに売り込むまではいいのですが、「押し売り」に近い状態であること。

複数の女性社員に対するセクハラな言動。

最悪なのは金銭の貸し借りまでしており、少額でしたが返済が滞っている状態でした。

長年のお友達状態が招いたことですが、担当替えをしなかった会社の責任でもあります。

遠方なため新幹線の終電で帰ってきたのですが、翌朝、上司は「退職願」を携えていました。

流石にこの事実が表面化した今、だれも退社を止めるものはいません。

お金の貸し借りについては、会社から先方に送金し、上司の給料から差し引くことで終了しました。

何故かその後、別の得意先からも同様の苦情があったようですが、”元”上司がその都度処理に当たったようです。

~続く~

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