学生さんにとって進路で一度や二度は悩む事があると思います。
音楽業界で活躍したいという夢を持っているなら音楽学校という選択肢もあります。
音楽業界を目指すなら、ストリートから、ライブハウスでファンを増やし・・・という計画を立てている方もいると思いますが、音楽学校でのメリットを最大限に利用するのも一つの手だと思います。
そもそも音楽学校とはどんなところなのか?

プロになれるのか?なにか資格でもあるのか?疑問もあると思います。
音楽学校自体、行く意味があるのか疑問に思う方もいるでしょう。
楽器の練習から音楽理論、レコーディングのノウハウまで今ではネット上には様々な情報が溢れています。
必要な時に調べれば事足りることもあるでしょう。
「バンド活動してそれなりにファンが付いているし、このままプロデビュー!」という考えもわからないでもないのですが、ここで良く考えて欲しいのはプロとして所属事務所に所属したとしても生活費が稼げるとは限りません。
譜面もまともに読めない、コードも分からず、スケールも・・・
こんなミュージシャンがどこまで生き残って行けるのでしょうか?
なおさら武器になる物は身につけたいものです。
講師から教えてもらうのと独学とでは理解度も時間の速さも前者の方が優れているでしょう。
また学校を通じて卒業生の進路や卒業生とのコネクションを持つことによってチャンスも広がる可能性があります。
またレコーディングスタジオや業務用機材を使うなど充実した設備に触れる事は何物にも変えられない経験です。
また、講師陣に注目すると第一線で活躍するプロが講師を務めている事も多く、貴重な情報を得ることができるでしょう。
一通りの経験をしていれば応用もできますが、経験がなければ0からのスタートです。
そういうことからも学校を利用して自分の魅力をもう一段引き上げるのも、有効な手段に思えます。
こういった専門性の高い学校の生徒は目的がはっきりしてる分、日々の経験を生かすも殺すも自分次第です。
同じ目標を持った者同士、凌ぎを削ってより個性に磨きをかけることもできるでしょう。
浮き沈みの激しい世界ですが、この資格を持っていればというモノでもなく、正解がある訳でもありません。
唯一の方法は「人に認められること」がこの業界で生きていくことになるのです。
音楽業界での代表的な仕事をまとめてみましたので、今後の参考にしてください。
ミュージシャン、作曲家、アレンジャー

演奏が上手い、表現力やテクニックが優れているだけでなく、コミュニケーションがうまく取れなければ声もかからなくなるでしょう。
自分を何か商品と見立てたとき、アピールポイントがずば抜けているものを持っていても、便利が悪い、機能不足、となれば消費者に選ばれることも少なくなるでしょう。
例えばギターが弾けてもMTRは少なくなりましたが、DAW(デジタルオーディオワークステーション)が使えてデモテープを作るくらいのことが出来ることが必要だと思います。
また特定のジャンルには詳しく、それを表現することが出来るなど得意分野を持つことも必要で、いかに自分を売り込むか、チャンスをモノにできるかにかかっていると思います。
そのためにはより専門性の高い学校、学科を選ぶといいでしょう。
ミキシングエンジニア、マニュピレーター
単なる技術屋ではなく、ミュージシャンやプロデューサーと共に作品を創り上げていくチームワークが必要で、コミュニケーション能力、を始め音響技術や基本的な音楽知識、読譜技術は必要となります。
レコーディングやコンサートのエンジニアと言ってもそれぞれ音の組み立て、方法論が違うため目的を定めた上で取り組むことが必要。
マニュピレーターはコンピューターミュージックの知識が必要になります。
プロデューサー、プロダクション

音楽ビジネスを中心となって支える仕事です。
技術的には「これが必要」といったものはないが、ライブ、レコーディング、プロモーション、イベントなどを仕切るリーダーシップが必要で、音楽的な知識、技術的なこと、楽器の知識など浅くても良いが広い視野が必要です。
また経験が必要でアシスタントとしてスタートし、実績と共に責任のあるポストを任されるといった仕組みです。
その他
楽器メーカー、楽器店、工房、講師、ライターなど
楽器を作ったり、メンテナンス、音楽学校や音楽塾の講師、音楽雑誌のライターなど多岐にわたるが、電気回路やプログラミング、楽器や機材の知識。
文章を書くスキルから場合によっては語学などが必要となる。
最後に
広いようで狭い業界なので誰でもなれる職業ではないので、人脈を広げること、努力や技術だけでなく粘り強さ、チャンスをうまくモノにする「運」なども必要となるでしょう。
そのためにも音楽学校を利用して自分の目指す道を切り開く手がかりにしては如何でしょうか。
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