
希薄になりつつある人間関係
世知辛い世の中とよく言われますが、人と人との関係が希薄になりSNSなど非接触型のコミュニケーションが「映え」などの体裁を取り繕う壁となってくれるため必要以上に関りを持たなくなったと言われています。
学校でも先生は生徒に対し戦々恐々でモンスター化する親に気を使いすぎるあまり、精神を病んで退職する人が多いと聞きます。
小学校の教員試験の競争率も過去最低で8年連続で減少中といったことからも、かつての「聖職」から大きく様変わりしてしまっています。
職場でも「パワハラ」に始まる「~ハラスメント」に敏感になり、2018年度のパワハラ相談件数も8万件を越えていると言われています。
少し過剰気味にハラスメントを意識するあまり「思った事が言えない」、「部下に指導しづらい」といったことが起こっているのです。
誰もが言われるとうれしくなる、心がほっこり温かくなる魔法の言葉
ある日小学生の娘が話していた言葉に感心させられました。
誰もが言われると「うれしくなる」、「心がほっこり温かくなる」魔法の言葉を知ってますか?
と始まる本を図書館で読んだというのです。
タイトルは忘れてしまったということでゆっくりと思い出しながら話してくれます。
感謝の気持ちを伝える言葉
「ありがとう」という言葉は、「めったにない」、「めずらしい」から来た「ありがたし」という言葉が語源と言うのは聞いたことがあるのですが、仏教語ともいわれていて生命の驚きと感動を伝える言葉が時代と共に感謝を表す言葉となったともいわれています。
それを小学生に分かり易く説明し、言葉のバックグラウンドと素敵な意味のこもった「ありがとう」を得意気に解説してくれます。

生活の中で何気なく使っている言葉
いつもの何気ない日常で使っている言葉ですが、心のこもった「ありがとう」を伝えられた時に、嫌な気分になる人はまずいないでしょう。
だからこそ大切にして欲しい言葉「ありがとう」なのです。
そんな「ありがとう」をいつもちゃんと伝えているでしょうか?日常生活でお父さん、お母さん、学校の先生、お友達など周りの人が自分のために何かしてもらっても当たり前になってしまい、ついつい「ありがとう」という言葉を伝える機会を逃していないか一日の終わりに確認してみましょう。という内容です。
少しの気遣いが人間関係を円滑に
「ありがとう」や「お疲れさま」の言葉をかけることを習慣にすることはそれほど難しいことではないと思います。
部下や後輩にも上から目線ではない「お疲れさま」の言葉をかけるだけでイメージも変わってくるのではないでしょうか?
飲食店などで横柄な態度の客を見かけることがありますが、当事者でなくても気分が悪いものです。
まだ小学生の娘が学校の図書館で読んだ本の内容が覚えきれないので心に残ったところをメモ書きし、家に帰ってメモを見ながら一生懸命に教えてくれる姿にいつも癒されています。
聞き終えた後は、感想と共に「ありがとう」と伝えると緊張が解けるのかニッコリ笑顔で「まだ読んでみたい本がいっぱいあるから、読んだら教えてあげる」「聞いてくれてありがとう」と返してもらうと思わず目頭が熱くなってしまいます。
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