コンパクトエフェクターは電池駆動の方が良い?
歪み系のコンパクトエフェクターには電池が良いと言えます。
まずはノイズの問題です。
ACアダプターは交流ですのでノイズが増える場合があるのです。
ただし電池は容量の問題も有りますので、ライブのたびに取り替えする方が安心です。
この辺りの手間が毎回煩わしいと思ってしまうのですが。
電池の種類もアルカリタイプがよく、マンガンに比べてパワーがあります。
9V電池でも中には新品時に11V以上のパワーを出す電池もあり、出音は大きく太くなります。
この辺りが電池派が多い理由にもなっています。
エリック・ジョンソンは「利き電池」ができるようです。
どういうことかといいますと、エフェクターの電池の状態が分かるようで、電池の状態が良くないと嫌だそうです。
お気に入りの電池は「デュラセル」だそうです。
完璧主義なんでしょうね。周りのスタッフは大変ですね。
一方、空間系のエフェクターは消費電力が高く電池使用には向いていません。
そもそも電池が使えるモデルは限られています。
歪み系のコンパクトエフェクターは電池切れ間近の方が音が良い?
これは冷静に考えても意味不明ですが、一時期しょっちゅう聞きました。
まるで流行りのように。
それを鵜呑みにしている人がエフェクターにセットしている電池を持っていってしまう被害に遭いました。
時間が経ってみると、電池切れ間近な時のエフェクターは歪みに濁りが出て、エフェクター本来のパフォーマンスが得られない状態なのですが、それが良い音だと感じるならそれは個人の好みでしょう。
ただし、いつ切れるか分からない電池に気を取られながらの演奏となりますが。
ギターのネックは太い方が音も太くなる?
これも根性論に近いものがありますが、好みの問題でもあります。
ネックが太いと弾きにくいのは当然で、80年代のテクニカル系ギタリストが使用していたギターのネックは厚みの薄いものが主流でしたし、現在でもヴィンテージ・ギターの再現モデル以外ではスリムネックが主流です。
ジェフ・ベックが使用しているギターはネックが太めで、セイモア・ダンカンがモディファイしたテレキャスターのネックは丸太のように太いと聞いたことがありますので、慣れてしまうと細いネックは何処か頼りなく感じるのでしょう。
初期のジェフ・ベックモデルのストラトキャスターはネックが太すぎて不評だったことから、少しネックが細くなるマイナーチェンジが行われたとか。
ネックが太いことで有名な1958年製のレスポールと、スリムネックで有名な1960年製のレスポールは音の太さに違いがあるかといえばそんなことはありません。
ピックアップのマグネット表面を磨くと高音が伸びる?
マグネットの表面・・・ポールピースのむき出しになった表面の部分を削るということですが、実際に私もやったことがあります。
結果は若干ではありますが高音の出力が増えたような感覚はあります。(実際に数値化したわけではないのですが・・・)
新しいピックアップはポールピース表面にワックス、ラッカーなどでコーティングしています。
これを剥がせば磁力に変化が出るのは当然です。
ただし、ポールピース表面にサビなどが出やすくなりますのでケアは必要です。
手荒なことをすると「断線」など致命的な状態になることも予想されますので、自己責任で慎重に行ってください。
ギターのボリュームやトーンを通さない回路にするとヌケのいい音になる?
最近では少なくなっていますが、エドワード・ヴァン・ヘイレンのトーンなしのギターが有名ですが、ボリュームやトーンのポットを通さないセッティングに変えるとサウンドはもちろん変化します。
ポットはハムバッカーピックアップなら500kΩ、シングルコイルピックアップなら250kΩの抵抗は音量を揃える働きがあります。
この抵抗を間違えると音が細くなったり、こもった音になったりと良い面は見当たりません。
ピックアップもポットの抵抗を含めて設計されているので、ピックアップから直接出力すると、一般的な配線に比べてワイドレンジになるため粗目なサウンドになります。
その辺りを狙うのも良いいと思いますがエフェクターなどの変化の幅に比べて少ないと思います。