エリック・ジョンソン「未来への扉」使用機材とセッティング

ジャック ギタリスト、ミュージシャン
アルバムジャケット

今回はエリックジョンソンの機材セットアップを書いていきます。

それも1990年頃、ソロアルバム2枚目の「未来への扉」の頃のセットアップです。
当時はまだ情報が少なく、使用機材にも謎が多くありました。

メタル系の音楽も勢いが落ち着くころで、グランジなどに移り変わっていく頃、
ナチュラルで煌びやかなチューブサウンド、
ハイゲインではなくファズのダーティーな音と粘りのあるオーバードライブ感が心地よいリードサウンドに夢中になってしまいました。

ライブ活動を始めたころで、自分の機材もハイゲイン化していく中で、このサウンドとの出会いはもう一度機材を見直すきっかけとなりました。
これ以降、マルチエフェクターを止め、シンプルな機材に変えていき、ナチュラルな歪みを求めるようになりました。

その後、スティービー・レイ・ボーン、バリー・リッチマン、ゲイリー・ムーア、カルロス・サンタナなどのサウンドを研究するようになりました。

遥かなるドーバー

彼の代表曲「遥かなるドーバー」が収録された2ndソロアルバムで素晴らしいトーンと作曲センスの光る名盤です。

まずギターからA/Bボックスを2台使い3チャンネルの信号を作ります。

セッティング図

回路図

①クリーン・リズム

エレクトロ・ハーモニクスのデラックス・メモリー・マン(コーラス・ユニット)からエコープレックス(コーラス・エコー)2台。おそらくマエストロ製。
両方とも20~25msリピートが4回にセッティング。

それからT.C.エレクトロニックのステレオコーラスを通し2台の(オールド)フェンダー・ツインリバーブへ。

この2台のアンプヘッドからマーシャルのキャビネット1台へ(左2発のスピーカー、右2発のスピーカー)へそれぞれ接続され(ステレオで鳴るようになっている)ている。

このマーシャルのキャビネットも12インチのスピーカーが4発(古いジャンセン製)でこうすることでボトムの音が強調される効果を狙っている。キャビネットの裏ブタを外している。

ツインリバーブのツマミはベース10、ミドル6.5、トレブル4

ギターアンプ

②ダーティー・リズム

アイバニーズのチューブスクリーマーからダラス製ファズボックスへMXRのコーラスからMXRデジタルディレイをかける。

ヘッドアンプはハワード・ダンブル「スティール・ストリング・シンガー」

キャビネットはマーシャルキャビネットを密閉型で使用。中のスピーカーはコイルを巻き直した8Ω。

③リード

クライベイビーからT.C.エレクトロニックのサスティナー(コンプレッサー)へ行き、フェンダーのリバーブ(古いスプリング・ユニット)

PaulC’sのチューブ・ドライバー(チューブ・プリアンプ)からヘッドアンプへ

リード用にはハワード・ダンブルのオーバードライブ・スペシャル。
または4インプットタイプのオールドマーシャル。

キャビネットはマーシャル4発入りを密閉型で使用。スピーカーもコイル巻き直しの8Ω。

マーシャルの場合、ブライト/ノーマルの両チャンネルにYコードを接続。ボリュームは両方10、プレゼンスは0、その他は真ん中より少し絞った設定。

最後に

流石にダンブルアンプは簡単には手に入りませんが、思ったよりシンプルなセッティングです。

ただ拘りが強いため、ケーブルや電池の銘柄まで指定するようで、他の機材にもモディファイされている可能性があります。

90年当時はデジタル機器が出始めており、プロミュージシャンの多くはデジタル機器を導入している時代です。

決してオールドマニアではないということですが、彼の影響を受けてきたミュージシャンが70年代のジミー・ヘンドリクス、ジェフ・ベックといった音が理想となっている為、使用機材も古いもの中心になったと思われます。

この時期のライブ映像をみると、かなり丁寧な弾き方です。
また、驚くほどノイズが少なく、機材の手入れなどにも気を使っていたのでしょう。

ギター画像

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