エリック・ジョンソンの研ぎ澄まされた珠玉のトーン

ギター画像ギタリスト、ミュージシャン
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1970年代より活動していたエリックジョンソンですが、その名を広く知らしめたのはソロアルバムを発表した1986年です。
アランホールズワースなど著名なミュージシャンから絶賛されていた「謎のギタリスト」が遂にベールを脱いだ瞬間でした。
アメリカでは「ポスト・ジミ・ヘンドリックス」といわれ、最後のギターヒーローとも称されていました。
研ぎ澄まされたトーンと確かなテクニックで「ミュージシャンズミュージシャン」といわれ、目が離せないミュージシャンです。

彼の特徴は、フィンガーピッキングとハーモニクスを効果的に取り入れた奏法で、コードフォームはアラン・ホールズワースのようなストレッチを使った独自のフォーム、響きが独特なトーンとなっています。

また流れるようなソロの早いフレーズは、ペンタトニックのダイアトニック・スケールを中心に、奇数音符のフレージングが躍動感を表現しています。

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ソロデビューまでの道のり

1954年8月17日、アメリカはテキサス州オースティンで生まれ、5歳の時にはクラシックピアノを習い、13歳ごろまでレッスンを受ける。

ヤードバーズの影響で11歳でギターをはじめ、13歳のころにはクラブ・バンドのアルバイトをするようになる。
15歳の時には「マリアーニ」というバンドに参加、レコーディングを行うが、そのアルバムは発表には至っていません。

1974年、19歳で「エレクトロマグネッツ」に参加しアルバムをリリース、地元テキサスではヒットになる。

同時にスタジオ・ミュージシャンとしての活動も始め、クリストファー・クロス、キャット・スティーヴンス、キャロル・キング、スティーブ・モーズ・バンドなどアルバム、ツアーにも参加。78年にはソロ・アルバムをレコーディングするもレコード会社の事情で20年間陽の目を見なかったのです。
彼の存在はミュージシャンの間で徐々に広まっていき、スタンリー・クラークやUKから参加の要請を受けたりもしたようですが、自分のバンド活動に専念するために断り、地元を中心に活動を続けていました。

待望のソロデビュー

1986年4月、ソロ・デビュー・アルバム 「トーンズ」を発表。
この作品がいきなりグラミー賞にノミネートされ、知名度も広がっていきます。

1990年にはセカンドアルバム 「未来への扉」を発表。インストゥルメンタルの 遥かなるドーバーがヒットし、グラミー賞を受賞しています。


また、テクニカルなギタリストとしても存在感を表わす作品になっており、ギター教則ビデオ、「トータル・エレクトリック・ギター」をリリースしています。


完璧主義なのか、アルバム制作期間は長く、
1996年、3rdアルバム 「ヴィーナス・アイル」を発表。事故死したスティービー・レイ・ボーンに捧げた「SRV」も収録されている。

G3へ参加し名を広める

テクニカルなギタリストが注目される中、1996年ジョー・サトリアーニが主催するG3ライブにスティーブ・ヴァイと共に参加し、全米ツアーは大成功を収めています。

この時のライブアルバム、ライブビデオがリリースされています。

また、G3ライブの再ツアー (イギリス、ヨーロッパ、メキシコ、北米)が決定しますが、自分の活動を優先させるために断ります。

1997年の9月には初来日公演を行っており、これを受けて1998年には幻のファーストアルバムと言われていた 「セブン・ワールズ」を発表しています。

新たなアプローチを試みた2000年代

2000年には
エイリアン・ラブ・チャイルドというバンド名義でアルバム 「ライブ・アンド・ビヨンド」を発表し、レベルの高い、インプロヴァイズ (即興演奏)の世界に移っていきます。

このアルバムに収録された 「レイン」がグラミー賞にノミネート。

2002年にはアルバム、「Souvenir」を発表。

これまでのアウトテイクを中心にまとめたアルバムで自身の公式アルバムからのみの販売となっていますが少量の販売で販売が終了してしまいます。


21世紀に入ってからは01、04、05年と来日します。
アコースティック・プロジェクトも開始しています。

マイルス・デイヴィス、ジェフ・ベック、ジョン・コルトレーンなどのトリビュートアルバムに参加、
サニー・ランドレス、マイク・スターンなどのアルバムにゲスト参加するなど、活動の幅を広げています。

2005年には4枚目のアルバム 「ブルーム」を発表。
トーン・クリエイターとして更なる進化を提示し、このアルバムもグラミー賞にノミネートされています。

2010年、5枚目のアルバム 「Up Close」が発売(日本未発売)後に(2013年)販売が終了していた「Souvenir」と「Up Close」の アーティストの本意に沿った形で微調整を加えたアナザー・ヴァージョンで 「アップ・クロース(アナザー・ルック) 」としてリリース。

2016年にはオール・アコースティック・アルバム「EJ」を発表。

2017年、「コラージュ」をリリース。

Eric Johnson Signature Stratocaster® Thinline | Artist Signature Series | Fender

シグネチャーモデル

2005年、Fender USAよりシグネチャーモデルが発売され、弦高がかなり低く調整してあり、使用弦は、GHS社の.010〜.046のセットが張られています。

この弦はシグネチャー弦として、販売もされています。

このモデルのスペックは、柾目ネックが隠れた特徴でもあります。

柾目(まさめ)とは丸太の中心部に向かって切断した時に現れる年輪が平行な木目の部分で、それ以外の板目(いため)と言われる部分に比べてコストが高くなりますが、反りなどが少ないと言われています。
同時に目が詰まっているので、ネックも鳴ってくれます。

スモールヘッドにはストリングガイドがなく、ストリングの巻取り部の高さが違う1弦側に向かって低くなっていく仕様になっており、テンションバランスが考えられた仕様になっています。

指板もフラット気味で高めのフレットが打たれています。

ピックアップはミドルレンジ寄りの仕様になっており、キンキンした高音は抑えられています。
立ち上がりと輪郭がシッカリとしている抜けの良いピックアップです。

トーンコントロールはフロント単体用とリア単体用となっています。

NEWシグネチャーモデルは進化

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Eric Johnson Signature Stratocaster® Thinline | Electric Guitars
Eric Johnson Thinline Stratocaster®, Maple Fingerboard, Vintage White
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2018年1月のNAMMショーで発表された、シグネチャーモデルの続編が話題になっています。

セミホロウ・ボディで軽量でリッチなサウンドをテーマに2015年から開発を進めていた様です。

完成したモデルはシンライン仕様のストラトキャスターです。
セミホロウのアルダーボディはニトロセルロース・ラッカーで塗装。

メイプルネックはソフトVグリップで同様、ニトロセルロース・ラッカーフィニッシュ。

ミディアムジャンボフレットが打たれた21フレット仕様でナット幅は42ミリ。

皿ビス留めのオリジナルシングルコイルピックアップを3本、
5ポジションのピックアップセレクターはリアからリア単体、リアとミドルのミックス、ミドル単体、ミドルとフロントのミックス、フロント単体。

コントロールは1ボリューム、2トーンでフロント用のトーンとリア用のトーンという仕様。

カラーはビンテージ・ホワイトと2カラー・サンバースト、指板はメイプルのみとなっています。

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