フレット交換 危険なネック周りの改造

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ギター改造での危険ポイント3つ

ギター改造する上でなかなか手が出せない箇所があります。
自分で手を加えることは、ケガはもとより、音の変化を伴いますのでお勧めしません。
実際、私もメインギターはプロにお願いしていますが金額も気になりますよね。
素人が手を出すのをためらう部分はこの3点ではないでしょうか?

其の1
ネックの反りの調整


其の2
ナット調整・交換

其の3
フレット交換・すり合わせ


今回はフレット交換という難関に挑戦です。
結果としては・・・不満な部分はありますが、ブライト感が増し抜けが良い感じで満足してます。
不満な点が気になりますよね・・・仕上げの部分はプロにかなわないのは承知していましたが、1点だけ特定のフレットで音詰まりがあり、すり合わせで対応しているのですがチョーキングでの音のカスレが残っています。
実はフレット交換前から起こっていた不具合ですが、3弦19フレットのチョーキングは控えめにしています。

まずは工具を準備

  • ・食い切りニッパー

       これがメインの工具ではないでしょうか?フレットを抜く工具です。

    ・半田ごて
     
       フレットを温めてボンドなどの接着力を弱めてフレットを抜くようです。今回は不使用

    ・サンドペーパー

       仕上げだけでなく今回は指板の”R”を変更したため200番代から400番台を複数用意

    ・サンディングブロック

       指板の”R”調整に使います。

    ・金やすり

       フレットの仕上げに。

    ・その他、マスキングテープ、ゴムハンマー、トラスロッド調整用工具など

新しいフレットはこれ

フレット

ホスコ製(日本製)幅2.4mm、高さ1.3mmのタイプです。

ジムダンロップ製#6100が有名ですが在庫がなく、今回はこちらで挑戦です。

使用ギター

フェルナンデスのストラトタイプですが80年代初頭のリバイバルシリーズで、’64年ストラトのコピーモデルですが、数多くの改造を施しています。
もともと低いフレットがすり減り、弾きにくさをごまかすためにスキャロップ加工を行いますが、もう限界でした。
電気系統はUSA製のものに替え、ピックアップも何度となく交換しています。

その他にもボディーの塗装を何度も塗り替えていますし、傷跡も多くなっています。

何故かこのギターは忘れたころに引っ張り出して弾いてみると音が良くなっている気がする不思議なギターで、私も所有して25年以上たつのですが手放さず残していたギターです。
といっても、手を加えすぎてとても買い取ってもらえるような状態ではないのですが・・・

フレットを抜く

食い切り

ボルトオンタイプのネックはボディからネックを取り外し、トラスロッドを締め込んでいる場合は緩めます。
食い切りニッパーをフレットの端から根元に差し込みます。
指板とフレットの間に食い込ませることによってニッパーの刃の厚み分フレットが浮いてきます。
焦らずゆっくりと端➡中央へと作業を進めます。
指板の”めくれ”を起こさないように!

フレット

指板調整

指板

フレット跡が傷跡のように見えます。
スキャロップ加工しているため余計盛り上がって見えます。
今回はオリジナルストラト同様、184Rという指板上の曲面を少しなだらかにします。
241Rという現行のフェンダーストラトのネックはこのタイプになっているようです。
サンディングブロックにサンドペーパーを巻き付け指板を磨いていきます。
徐々にサンドペーパーの番手を上げていき仕上げていきます。
プロの仕上げは#1200で仕上げるようです。

サンディング

フレット溝の掃除

ハイポジ

フレットの溝に詰まった木の粉を落としていきます。
Rを変更したため3.4弦辺りのスキャロップはかなり平坦になってしまってます。
フレット溝が綺麗になったら指板にオレンジオイルを塗っていきます。
これによってローズウッド指板に潤いと新しく打ち込むフレットの食い付きを良くします。
暫くこの状態で寝かせておくことにします。

フレットの打ちこみ

フレット比較

新旧のフレットを比較
上が古いフレット
下が新しいフレット
一応定規を当てて直線を確認。(反り確認のため)
取りつける指板の241Rよりキツメにフレットにアールを付けプラスチックハンマーやゴムハンマーで打ち込みます。
フレットの浮きがないかチェックしながらここも慎重に!

フレット打ち込み

定規をフレット上に当てながらでっぱりがないか確認しながら行います。
ここまでは順調ですが、ここから細かい作業が続きます。
本当に気の遠くなる作業です。

フレットの端を切断、処理

食い切りニッパーで切断するのですが、ここで注意。
歯の向きが注意です。
フレットの上下方向に切断してしまうとフレット下の”脚”の部分が潰れてしまうので、左右方向に切断しましょう。
このため、フレットを打ち換える羽目になりました。
このあと、切断面を金やすりで削っていきます。
プロはこの辺りも専用工具を使い綺麗に仕上げていきますが、1本1本ゆっくり磨くのですが指板の角も削ってしまいます。

ネックを取り付け弦を張ってみる

いよいよ完成に近づくのですが、フレット磨きに一番時間をかけました。
弦を張ってみると1か所だけ音詰まりがありましたが、軽いものですり合わせで対応してみます。

ナットの調整も行い、今までより少し弦高を下げてみることにします。

やはり低くすると多少のビビりがでますが、以前よりは低めのセッティングが可能となりました。

また弦を緩めて、フレットのすり合わせを行います。フレットの高い位置を確認しこれもゆっくり慎重に進めていきます。

肝心の音の方ですが、フレットが高くなったことにより音がブライトになり、コードのまとまりが良くなり、こもった感じが少なくなったようです。

メインギターとまではいきませんが、かなり完成度は高くなり、サブギターとしてこれからも活躍してくれそうです。

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