waiting for the punchline tour
4度目の来日公演となる1995年7月11日武道館公演での使用ギターを紹介します。
このツアーはアルバム「waiting for the punchline」発売後ということもあり前作「スリー・サイズ・トゥ・エブリ・ストーリー」のショーアップされたステージと比べるとシンプルな構成で、ライブの疑似空間を体現させる 「waiting for the punchline」 の持ち味を生かした生音にこだわったステージでした。
また、シンプルがゆえに演奏力、エクストリームの持ち味でもある「ファンク」の完成度が試されるステージでもあり、見事な演奏力とテクニックで圧倒的な存在感を示したライブでした。
使用ギター メインはN4 DARK
- N4 DARK
1992年頃からメインギターとして愛用されているギターで、比較的短期間(ライブツアーごと)でメインギターを変えてきたのですが、本人もインタビューなどで語っているように特殊な木材から出る音が気に入っているようです。
このパデュークは加工の際に発生する「トキシン」という物質が人体に悪影響があるため生産が終了しています。
BODY:パデューク
NECK:パデューク
指板:エボニー 22フレット 324スケール
PICK UP:Front ’59(SEYMOUR DUNCAN)
Rear L-500(BILL LAURENCE)
ブリッジ:シャーラー製フロイドローズタイプ
コントロール:1vo 3wayスイッチ - N4-W-NECK
12弦と6弦のダブルネックギターでグローバー・ジャクソンによって製作されたもの。
12弦側は復弦がボディエンド側でチューニングするようになっており、6弦側はブリッジも含めN4 DARKと同様
「モア・ザン・ワーズ」「ホール・ハーテッド」「トラジック・コミック」で使用
BODY:スワンプ・アッシュ
NECK:メイプル
PICK UP:12弦側 Front& Rear ’59(SEYMOUR DUNCAN)
6弦側 Front ’59(SEYMOUR DUNCAN) Rear=L-500(BILL LAURENCE) - N4 ナチュラル
スワンプアッシュボディのN4ですが、アメリカL.Aではアルダーボディーのタイプを使用していましたが、完成したばかりのスワンプ・アッシュ・ボディの方が気に入ったため、入れ替えています。
BODY:スワンプ・アッシュ
NECK:メイプル
PICK UP:Front ’59(SEYMOUR DUNCAN) Rear=L-500(BILL LAURENCE) - N4 スウェード
N4のボディバリエーションで、アルダーのボディにスウェード生地が貼られたモデルですが、生地を剥がしているため下地処理がむき出しになっています。
BODY:アルダー
以下 N4 ナチュラルと同スペック - ワッシュバーン製エレアコ
ソリッドボディのプロトタイプでGIBSONチェット・アトキンス・モデルのようなボディシェイプでスチール弦が張られています。
「ミッドナイト・エキスプレス」で使用
ヌーノ・ベッテンコート使用アンプ・エフェクト
今回のセッティングはステレオ+モノラル・アンプの3チャンネルセッティングに変更しています。
モノラルアンプにはFENDER ヴァイブロヴァーブ
ステレオアンプにはADA MP-1 (MIDIプログラマブル・チューブ・プリ・アンプ) からBOSS CE-3(ステレオコーラス)2台を通して T-100S(ステレオ・チューブ・パワー・アンプ)から2台のマーシャルキャビネットを鳴らしていました。
ラインセレクターでエフェクターのループ接続を切り替える手法はシンプルなセッティング時には効果的です。
コーラスサウンドとドライ(エフェクトのかかってない)サウンドを同時に出力すると、芯のあるしっかりとした輪郭のあるサウンドを作ることが出来ます。
これはエドワード・ヴァン・ヘイレンのステージでも同じ手法が採られており、エディーの影響を受けたヌーノも参考にしたと思われます。
以前のセッティングはADA MP-1(MIDIプログラマブル・チューブ・プリ・アンプ)をT-100S(ステレオ・チューブ・パワー・アンプ)に通してBOSS LS-2(ラインセレクター)を使いBOSS ME-5(マルチエフェクター)とBOSS DD-2(デジタル・ディレイ)をループ接続で使用。
これ以外にはHEIL SOUNDのトーク・ボックスが「ノー・リスペクト」で使われ、独特なワウ効果を出していました。