2020年、世界中で新型コロナウイルスの影響でプロモーションがままならない中、60歳を過ぎたエイドリアン・ヴァンデンバーグは自身のバンド「ヴァンデンバーグ」での新作をリリースしました。
本人曰く、「最悪のタイミングなのは分かっているけれど、だからこそ発表した」という新作「twenty-twenty」はかなりの力作で、往年のファンの期待を裏切らない作品に仕上がっています。
2020[CD(エイドリアン・ヴァンデンバーグ復活 35年ぶり新作/ホワイトスネイク時代の盟友ルディ・サーゾ他ブライアン・ティッシー,ロニー・ロメロ参加/代表曲「バーニング・ハート」2020年Ver.収録)]
そんなエイドリアンの最も勢いのあった頃の作品と使用ギターを紹介していきます。
白蛇の紋章~サーペンス・アルバス 30周年記念スーパー・デラックス・エディション(完全生産限定盤)(DVD付)
白蛇の紋章~サーペンス・アルバス 30周年記念リマスター(通常盤)
アルバム「サーペンス・アルバス」の成功で世界的なバンドとなったホワイトスネイク。
アルバム参加は「Here I Go Again」のソロのみで、全編ジョン・サイクスでのレコーディング。
アルバム発表後のツアーから参加。
元々デイヴィッド・カヴァーデイルはディープ・パープルなどの活躍で、
エイドリアン・ヴァンデンバーグはバンド「ヴァンデンバーグ」での活動で既に知名度を得ていたが、それまでのホワイトスネイクは成功を収めていたバンドでしたが、メンバーが定着せず、不安定な時期を迎えていました。
スリップ・オブ・ザ・タング:30周年記念スーパー・デラックス・エディション<6SHM-CD+DVD>
大ヒットアルバム「サーペンス・アルバス」ワールド・ツアーを成功させ、次作「スリップ・オブ・ザ・タング」をカヴァーデイルと共作するが、怪我のためレコーディングには参加出来なかった。
作曲センスとギタリストとしての実力はデイビッド・カヴァーデイルも認めているところですが、あまりにもタイミングが悪いですね。
この時のギターはスティーブ・ヴァイとヴィヴィアン・キャンベル。
レコーディングに演奏で参加できないとなるとフラストレーションもたまるでしょう。
おまけにスティーブ・ヴァイによって一部曲を書き換えられているようです。
その後怪我を克服し、ツアーに参加し成功させます。
ヤングギター[エクストラ]17 エイドリアンヴァンデンバーグ奏法 CD付
エイドリアン・ヴァンデンバーグの使用ギター
Peavy製のヴァンデンバーグモデル。
メインで使用しているのは
ブラックボディのボルトオンタイプで、センター合わせのキルテッドメイプルに24fメイプル指板。
ボディ同色リバース・ヘッドネックでケーラー製フロイド・ローズ仕様でピックアップはフロントはシングルでリアがハム。
詳細は不明ですがアルニコマグネットタイプ。
それぞれのピックアップは少しだけ角度が付いており、1弦側が少しだけネックに近い状態で取り付けられている。
サブギターもヴァンデンバーグモデル
サブはピンクカラーの同モデルで、ピックアップが2ハム仕様になり、エボニー指板のマホガニーネック。
ピックアップの取り付け角度も同様。
ネックの仕込みはスルー・ネック(セット・ネックの様にブリッジ近くまで延長しているため、マホガニーのネック上にピックアップが載っている感じ。
ボディトップはフィギュアド・メイプルが貼られ、パーツはゴールド。
他にもこのサブと同スペックのカラーリング違い(オレンジ)
ホワイト・ボディのギターはスルー・ネックでエボニー指板。
メインと同じピックアップレイアウト。
メインギターと全く同スペックでボディトップの塗装を部分的に剥がされた、ボルトオンのギター。
ボディにジグソーパズルのペイントが施されたギターはスルー・ネックで24fエボニー指板。
ピックアップのレイアウトがフロントがシングルになっている。
ちなみに市販モデルは当時の定価は28万円と高価です。
現在の新品を手に入れるのは難しいと思いますが、中古なら程度にもよりますが10万円程度です。
画像を探したのですがなかなか見つからず、画質が悪いのですが載せておきます。
このヴァンデンバーグモデル以外ではGIBSONレスポール・スタンダードを使用しているのを目にします。年代等は分かりませんが、発見がありましたら追記させていただきます。
1990年、ホワイトスネイク解散以降は、新バンド「マニック・エデン」でアルバムを発表します。
1994年ホワイトスネイク再結成でツアーに参加と同時にマニック・エデンは解散。
マニック・エデン
「ヴァンデンバーグ」の名前を使用したことによる元バンドメンバーと揉めたりもしたようですが、ヴァンデンバーグズ・ムーンキングスなど活動期間は短く、日本にもあまり情報が入りませんでした。
MK II【ライナーノーツ&歌詞対訳掲載】
近年、ホワイトスネイクでの活躍が増えて、アルバム、ツアーの情報が入ってきていたのですが、新型コロナウイルスの影響でツアーが延期となっています。