幼いころから体力には自信があった長男。水泳に興味を持ち上達するにつれ掴んだ「ジュニアオリンピック出場」第4弾。
この全国大会を目標に子供との接し方や目標に対しての向き合い方を、 やっと選手コースに入りたての妹のために 備忘録として記事にしました。
水泳を頑張っているお子さんをお持ちの方にも参考になればと思います。
見えてくる大きな壁の向こう 50m自由形30秒の壁
水泳に集中することを決め、またより大きな大会でさらに上を目指すための決断をした10歳の長男の奮闘記です。
春のJO(ジュニアオリンピック)大会に向けて目標を設定することから始めます。
まず、春の大会日の満年齢10歳の標準記録(当時の出場資格タイム)
50m自由型 長水路(50m)30秒41
短水路(25m)29秒79
このタイムに向けて計画を立て、進捗状況をチェックして行くことにします。
今の状況から見ても1秒程度縮めなければ道は一旦閉ざされます。
次の大会は夏大会(8月末)その時点では長男の年齢は11歳に上がってしまいます。
年齢が上がると標準記録も更に厳しくなってしまいます。
本人も俄然やる気?になっていることでしょう。
タイムを縮めるため1試合づつ大切に
日々の練習の終り、車中で今日の練習で調子が良かった点、悪かった点、コーチから指摘されたことを報告させます。
このアウトプットをすることで自分で練習内容、成果や指摘点を改めて認識できるからです。
調子が良い練習の後はスラスラと報告が出来ますが、練習に身が入ってなく、コーチからも注意を受けた日などは適当になってしまいます。
こんな日はそのまま過ごします。
「明日はいい練習ができますように」と。
子供にとっては日々の報告は面倒なものです。
適当な報告が通った日の翌日は同じように適当な報告になりがちです。
しばらくは我慢しますが、何日も続くと小言を言いたくなります。
なるべく叱るよりも、報告の趣旨を説明し理解させることの方が大切です。
理解することによって長男も素直になった気がします。
「親も真剣になっているんだ」と気付かせる。
次第に報告内容も具体的になってきました。
コーチもまた本人にレース前、目標タイムを設定させているようです。
試合結果は以下の通りです。
100mはJO種目にないため(11歳から)、参考程度です。
長水路100m自由型 1分08秒82 10歳枠無し
こちらの試合は25mプール(短水路)での結果です。
短水路50m自由型 31秒16 あと1秒37
短水路100m自由型 1分09秒05 10歳枠無し
苦手なターン練習が急務です。
短水路のためターンがあるのですが、ターン前に失速しているようです。
コーチからの指摘もターンについてです。
ターン強化練習のメニューにするようです。
コーチも練習メニューを日々試行錯誤してもらっているようで感謝の毎日です。
JOまであと1.37秒から0.36秒へ
前回の指摘(ターンでの失速)はこれから長水路の試合が続きますので直接は関係ないですが、今回の結果も本人は満足しているようです。
目標設定タイムは30秒90
長水路50m自由型 30秒77 あと0.36秒
一気にここまでベストが出ると大きな自信にもなります。
「 このままこの調子で。」と願うばかりです。
JOまで 0.36秒から0.15秒へ
残りの試合数を気にしたり、今までの試合結果を見直したりこちらも落ち着きません。
ここまでくると周りの反応も変わってくるものです。
送迎の際、練習を見学していた他の選手のお父さん、お母さんから練習時の様子や動画などが寄せられます。
「今日の練習中に○○秒が出たよ」などの言葉と共に。
ありがたいものです。
できるだけ時間を作って練習を見学します。
次のこの試合も意気込み十分で迎えます。
目標タイムは30秒50(30秒41が突破タイムですが敢えてこの設定にしたそうです。)
長水路50m自由型 30秒56 あと0秒15
目標タイムにあと少し届きませんでした。
スタートで出遅れてしまいましたが、それでもこのタイムは上出来です。
周りからも、溜息交じりに「次がある」と言われますが、
ベストタイムを更新したことに対して褒めることが必要だと思います。
私は「惜しい」という言葉は使いませんでした。ここまでくると「射程圏内」です。
「見えたな」と声を掛けるとにっこり笑い「うん」と大きく頷きます。
練習に対しても更に身が入るでしょう。
~続く~
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