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イングヴェイ・マルムスティーンのピッキング:本人使用のピックと弦

楽譜とピック ギター、音楽
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イングヴェイマルムスティーンのピック
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イングヴェイの使用ピック と使用弦

今回はイングヴェイ・マルムスティーンのピッキングに焦点をあててみます。

世界中を驚嘆させたギターヒーローはスウェーデンからやってきました。

シュラプネル・レコーズの創始者マイク・バーニーに発掘され渡米し革命を起こします。

各所に現れるセンスの良さこのスウェーデン時代に彼の音楽スタイルは完成されていました。

速弾きにのみ注目されがちですが、緩急をつけたフレーズ、作曲の緻密さ、メロディーセンスとアピールポイントは盛りだくさんです。

特に初期の作品で聞くことのできるストラトキャスターのトーンが非常に素晴らしく、80年代初頭は
「シングルコイル」のイングヴェイ、
「ハムバッカー」のエディー・ヴァンヘイレンと言われていました。

ピックの形状、素材 ストリング詳細

現在はオリジナルのピックを使用していますが、以前とそれほど変わってないようです。

以前はジムダンロップのヘビー(2mm)を使用。

使用ギター弦は0.08から0.11、0.14、0.22、0.32、0.46という一風変わったセットです。

0.085~のセットを使っていたとのインタビューも読んだ記憶があります。

90年代はアーニーボールでしたが現在はフェンダーのオリジナル「スーパーライト」と言うセットです。

当時筆者はこのストリングスが手に入れられず、代わりを探したところダダリオの「XL」に落ち着きました。

これは0.09~0.46のセットです。現在はインターネットなどで注文できますのでフェンダー社のスーパーライトを試してみましょう。

更には、フェンダー社より専用の弦が発売になりました。

気になる方は試してみましょう。上記からも購入できます。

0.08というゲージは僅かな違いですが、異次元の感覚です。

チョーキングするのが(弦を切りそうで)怖かったのですが、サウンドは鋭くタイトで気持ちの良い緊張感のあるサウンドです。

フェンダージャパン製イングヴェイモデル
日本製イングヴェイモデル

人気絶頂中での災難

ところでデビュー当時と現在ではピッキングの感じが変わっていると言われています。

これは1987年にジャガー・タイプEで木に激突する大事故で右手に後遺症が残ります。

必死のリハビリで復活するも「以前のようには弾けなくなった」と語っています。

そのため左手によるレガートプレイが多くなっています。

後に「完全復活」宣言しましたが、プレイスタイルやフレーズは若干変わり、さらに音質も変わってしまいました。

音がラウドになり、初期の頃のような真空管のナチュラルな音がなくなってしまいました。
繊細さが少なくなり、粗さを感じるようになります。

個人的には初期3部作が好み

「ライジングフォース」「マーチングアウト」「トリロジー」の3作品ですが、この3枚にイングヴェイの魅力がすべて詰まっているといってもいいくらいです。

これらの作品にはアマチュア時代に作曲した楽曲も多く、YouTubeなどではデモバージョンなどを聞くことができますが、既に現在のスタイルが確立しています。

クリアで繊細なピッキングが心地よく、ナチュラルなオーバードライブ音は後の作品では変化してしまいます。

ストラトキャスター ギターヘッド

ピッキングスタイル

さて肝心なピッキングスタイルですが「無駄のない、軽いピッキング」です。

力みのない握りで高音弦側と低音弦側ではピックを弦に当てる角度を変えコントロールしているのです。


難易度が高いものほど軽く、簡単そうに見えるものです。
イングヴェイの他にもポール・ギルバート、ジョン・ペトルーシ、ジェイソン・ベッカーなどの演奏を見ても同じことが言えると思います。

ギターの鳴らし方を熟知し、フォロワーやクローンと言われる後継ギタリストとは一線を画しているのです。

イングヴェイのフォロワーの一人で有名な人のライブを何度も見てますが、テクニックは素晴らしいのですが、「何か足りない」「残らない」のです。

正直、私が生で観たイングヴェイ・マルムスティーンのライブは2回のみですがライブでのプレイは正直に言うと粗さが目立つプレイでしたが、クローンのプレイは「再現」で、イングヴェイのプレイは「粗いがリアル」といったところでしょうか。

また初期の作品をじっくり聞きこんでみると早いフレーズもフルピッキングで音質もクリアなので誤魔化しのないプレイだと分かります。

イングヴェイマルムスティーン 来日

もう一つ特徴的なところは、「スウィープ(Sweep)奏法」です。

これは複数の弦を「(ほうきなどで)掃くような」動作からきている奏法で指板縦方向に上昇・下降フレーズを素早く演奏するために使用されます。

アルペジオ(アップ、ダウンの連続)とは速さや音色が変わり、エコノミーピッキングを大きくした感じです。

このテクニックを効果的に使用しているのも特徴です。

このように彼のスタイルは研究すればするほど初期のうちに完成され、他とは違うスタイルを確立していることが窺えます。

ちなみに左手の押弦を見ても非常に軽やかです。

トレードマークにもなっている「スキャロップ」加工が施された指板にジャンボフレットにより通常のギターのように「しっかり」押さえると たちまち音がシャープしてしまいます。

よって左右どちらの手もリラックスした奏法があのスピード、音色を生み出しているのでしょう。

しかし、以前見かけたビデオに「ヴィンテージギターを購入する際、楽器店で試奏するシーン」があるのですが、ヴィンテージオリジナルの「低い」フレット、ノーマルフィンガーボードで

アンプもマーシャルのJCMシリーズ(リハーサルスタジオでお馴染み)といった環境でも彼と分かる「音」が聴けます。

あの音は彼の手から生み出されるということの証明でしょう。


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