練習用アンプは手放してしまったためamPlug2で練習していたのですが、エフェクターなど色々と試したいのでアンプを購入したいと思い、馴染み(親戚)の店を覗いたら「試してみる?」とボグナーを指差します。
「買えないよ」と最初に断りを入れ、早速プラグイン。
Uberschall(ウバーシャル)というハイゲインタイプで、ストラトのシングルコイルでもきめが細かく分厚いトーンです。
非常に攻撃的なサウンドで、抜けが良い感じがします。
歪み系のエフェクターは要らないと感じるほど。
クリーントーンは予想を超えて艶やかなトーンでギターのキャラクターが出る感じです。
お気に入りのギター数本持って試したくなりますが、そこまですると断りにくくなる…
ハイゲインアンプはクリーンに濁りが出やすいのですが、良くできています。
ハードロックバンド在籍時代なら好みの音ですが、最近ではクランチ、クリーントーンが好みとなり、このアンプでは持て余してしまいます。
ここまで行くと他のモデルも試したくなります。
エフェクターやミニタイプのアンプ、他社からはデジタル・シミュレーターが登場していますが、年々オリジナルを手に入れることが難しくなっています。
自動車の電動化が進み、本来、エンジンの持つ独特な音、振動や鼓動から感じる魅力が少なくなったと嘆く声も聞かれるように、今後はクラシックカーのような特別な存在となるのでしょうか。
真空管アンプも良質な真空管の不足や音楽環境の変化によって大型なアンプは年々少なくなっています。
悲しいことですが、真空管の良さが分かる人もいなくなってしまうのかもしれません。
今回はアンプメーカー「Bogner」を見てみます。
ボグナーはアメリカで1989年に誕生したアンプメーカーですが、ドイツでアンプ技師だったラインホルト・ボグナー氏が当時ハイゲインに焦点を当て改造マーシャルJCM800を武器にアメリカに渡ります。
そこから約30年、今では高級アンプメーカーの中でも不動の地位を築いてます。
BognerAmp使用アーティスト
このブランドの特徴はマーシャル寄りのサウンドをよりハイゲイン化、クリーンもよりクリーンにと昇華させたメーカーと言えます。
アーティストからの信頼も厚く、使用アーティストも多彩な顔ぶれです。
代表的なアーティストはエリック・ジョンソン、アラン・ホールズワース、スティーブ・ヴァイ、マイケル・ランドゥ、松本孝弘など第一線で長らく活躍しているギタリストの名前がずらりと並びます。
ブティック系の中でも代表的なアンプメーカーではないでしょうか。
ラインナップ
Bogner Ecstasy
1992年最初のモデル100Bが発売。1995年にはより派生させた101Bを発売。
2001年にはClassicが発売(販売終了)
Green クリーンチャンネル Blue、RedはゲインチャンネルでRedはより高いゲインが得られる。
カスタムモデル
日本仕様、3ch仕様、80年代を最も繁栄していたギターシーンを再現させるRed ch、オールドアンプサウンドから現代の汎用性を持たせたサウンドまで幅広くカバー。
ボグナー20thモデル
これまでの代表機100B、101B、Classicを進化させ、また多くの改善を行ったモデル。
新たなフラッグシップモデル
Uberschall 製造中止
ドイツ語で「超音速」を意味する。
ヘヴィさとアグレッシブなサウンド、2ch仕様、クリーンとゲイン
Twin Jet 製造中止
2009年発売。パワフルなゲインチャンネルを2つ用意
Helios
50Wと100Wの2種類、ハンドワイヤード仕様、2ch
Shiva
機能性を最小限に抑え、ブースト回路を搭載。2ch
Goldfinger 製造中止
45Wと90Wの2種類、クリーンchではブライト感の調整が可能、
ゲインチャンネルでは60~70年のサウンドとコンプレッションの強い80年代のサウンドを切り替えることができる。
ATMA 18
アッテネータを内蔵、18W、5W、1Wに切り替え可能。
3ch仕様。
小型アンプに多彩な機能を詰め込んだモデル。
Duende 製造中止
リバーブ、トレモロ内蔵の小型2ch仕様。
2つのチャンネルを同時に出力も可能。
Barcelona
40W仕様。
ジャズやカントリースタイルからエフェクター使用を目的にしたスタイル用にクリーントーンを主体にしたモデル
New Yorker
50年代のツイードアンプのようなシンプルなコントロールで12Wでありながらクリーンで音圧のあるクリーンサウンドが特徴。
Telos 製造中止
ハンドワイヤードシリーズ最小アンプ。40Wと20Wを選択可能。 チューブ・バッファー・シリーズのエフェクト・ループを搭載。 新しく進化した6ポジション「Schizo」ロータリーセレクター搭載。 Schizoは、プリ・アンプとパワーアンプの11個のパラメータのマトリクスを制御し、コンデンサのさまざまな組み合わせ、ゲインステージ、フィードバック回路をコントロールしています。 また、ブースト回路を使ってゲインを追加することもできます。
Herios Eclipse
Heliosを元に設計、100Wでありながら50Wサイズにまとめた外観。3ch仕様 ハンドワイヤード
Goldfinger Super Lead
リデザインされたGoldfingerの進化版。
3つのモードスイッチが加わり、多彩なサウンド造りが可能に。
Ecstasy25
Ecstasy101Bを彷彿させるサウンドに、自宅でのレコーディングの為のキャビネットシミュレーター搭載。
Bogner [ボグナー] Oxford
まとめ
これだけ種類が増えましたが、生産数の少なさ、高価なことで、レアなアンプではないでしょうか。
一部では初期の生産アンプは高値がついているようです。
エリック・ジョンソンの使用で話題になった初代のEcstasy100Bなどは生産台数が100台程だったと聞いています。
所有している知り合いは今のところ居ません。いつかは欲しい1台です。