競泳水着➡高速水着
競泳用水着と聞いてSPEED社の水着を思い出す方も多いのではないでしょうか?
水の抵抗を補正下着のように体の凹凸を少なくする発想で考えられた「高速水着」です。
北島康介選手が当時着用して話題になりましたが、程なくして禁止となりましたが、その後ルールに沿った形で各社から競泳用水着が開発されます。
2020年の話題になっているマラソンの厚底シューズの問題で思い出した方もいると思います。
小・中学生をはじめとするジュニアスイマーの選手は、試合用にこの競泳用(高速)水着を着用することが多くなっています。
これがまた高い!
1着当たり2~3万円程度で買うようにしてますが、予備と複数の種目用に3~5枚程度常備してます。
練習用の5~6千円程度の水着に比べて薄く、軽く全く別物です。
身体にぴったりフィットさせて水着と体の間に水が入らないとでも言いますか。
そのため、「少し大きめを買う」というのは意味がなくなり、ピッタリのサイズを買うようになります。
大きな大会に出場するようになると購入を勧められますし、実際にレースでは殆どの選手が着用しています。
強豪チームになってくると、メーカーや販売代理店の協力でチーム名がプリントされた高速水着が強制的に購入させられます。利点としては、「不具合があると交換してもらえる」との情報は聞いたことがありますが、成長期のためサイズアウトすることの方が多いようです。
夢は、全日本に選ばれる、スポンサーがつくなどで水着が支給されるようななれば文句ありませんが…
何が違うのか?
特殊素材で伸縮性、撥水性に富んでおり、水流抵抗を極限まで削るため生地の合わせ目は圧着で縫い目がなく、身体にフィットさせるため遊びがない状態で着用に時間がかかります。
うちの子も最初は30分以上、汗だくになりながら着用してました。
スイムジャックや専用グローブと言われる、着用時の便利グッズを使用してゆっくり着用します。
現在でも半分ぐらいの時間はかかってますが、ある種、レース前の儀式みたいなものです。
レースが終わればさっさと着替え、次の種目直前にまた着替えるくらい窮屈なのです。
体幹の保持やキックのサポート効果があったり、短距離用、中長距離用などバリエーションがあります。
特徴は、特殊素材を圧着して組み立てられています。
これは、縫製を極力なくし、生地が分厚くならないように、また、撥水性も高く、キックサポートとホールド性に優れているようです。
お気に入りのレース用水着が悲惨な状態
メーカーの説明書には20~30回の着用で撥水効果などが低下するとあります。
もともと予備として持っていたもので、ミズノ社 GX ソニックⅡというモデル。
少し前のモデルです。着用は5回ほど。
常に使用しているソニックⅢとソニックⅣの方が着用回数は多くなりました。
本人は背泳ぎ用としていたみたいですが圧着部分が裂けてしまいました。
他の水着で何とか予選は通過し、決勝進出は果たしたもののショックを受けてるようです。
他にも裂けたことや公式戦に必要な「Fina」マークが剥がれたこともありましたが、今回ほど落ち込んだことはなかったと思います。
破れはなく完全に圧着部分なのでコーチも「修理に出してみたら?」と言われたようです。
他の選手も水着の維持には苦労しているようで、修理に出す方も多いようです。
修理代金は?期間は?
後日、連絡してみると修理代金が¥5830-とのこと。そこに往復の送料がかかります。
微妙な金額ですね。送料など考えると・・・
期間も3週間程度となるためその間の予備がありません。
フリマアプリなどで出品されているのを見ると、修理品の出品が多くあります。
修理痕を確認すると明らかに縫製しているようにみえます。
複数見ましたがやはり縫製の痕があります。
縫製の個所や縫製具合によっては動きにくくなるもとになる為、避けた方がよさそうです。
出品者は、やはり一度裂けてしまった水着を安心して着用することが不安ということでしょうか。
修理してもまた裂ける可能性もあるし、レース中に破損してしまうと失格対象になります。
コンマ数秒のタイムを競う競技です。余計な心配をさせない様に、新しく同じモデルを探すことにします。
しかし、生産が終わっているモデルなので安くなってますがサイズがありません。
仕方なく現行モデルを購入するしかなさそうです。
年々改良されているのでモデルごとに機能性や生地、履き心地も変わると思いますので試着して決めたいと思います。
早めに専門店に出向きます。
チームのジャージも買い替えを考えていましたが、諭吉さんが4枚ほど必要になります。
ジャージの購入は少し先に伸ばすことになりそうです。
追記
他チームに所属する選手のお母さんから聞いたのですが、チーム名の入った指定水着の場合、縫製修理を無償でやってもらえると聞いたことがあります。
チーム名を入れることで割高な分、アフターサービスってところでしょうか。
調べたところこんな猛者も
調べてみると圧着部分の裂けたところを伸縮性のある糸でミシンを使って縫う。
この方は何着も同様の補修をしているようで仕上がりも綺麗です。
しかも細かくメンテナンスをしているようで僅かな異変にも気づいているのでしょう。
我が子のように試合後、軽く洗って陰干しした後は試合用リュックに入れっぱなしで異変に気付けなかったのかもしれません。
修理するにしてもウチにはミシンがなく、裂けた部分も大きいので諦めます。
このイレギュラーな出費は大きいなー