プログレ界の覇者、RUSH。日本では何故か過小評価されているものの、欧米での人気は高く、出身地であるカナダでは受勲まで受けているほど。
カナダを代表するバンドとなったRUSHのキーマン、ギタリストのAlex Lifesonの機材を紹介します。
Alexの機材
デビュー当時はGibson ES-335にMarshallアンプを使用していました。
Fender ストラトキャスター、テレキャスター、CARVINや同じくカナダ製のSignatureのストラトタイプのギター、スタインバーガー、ポールリードスミスなどを経て現在ではGibson社の自身のモデルを使用。
個人的には1番よく聞いていた頃(90年頃)に使用していた、カナダ製Signatureというブランドのギターを試したくて楽器屋さんを巡りをした事がありました。
Signature製ギターについて
Signatureオリジナルのアクティブ・シングル・コイル・ピックアップ(ドイツ製)が3つ搭載、フロイドローズブリッジにロッキングナット、ジャクソンヘッドのネックには22フレット・ローズウッド指板という仕様で黒いボディと白いボディを使い分けてました。
カナダを始めアメリカでも販売されていた様ですが、小さな工房だったらしく、日本には販売網が無かったようです。
現在に至るまで残念ながら情報がありません。
もし、ご存じの方がいらっしゃいましたらご一報ください。
アンプ・エフェクター
アンプ・エフェクター
デビュー当時からMarshallアンプを使用していましたが、一時期ヒュース&ケトナーの自身のモデルを使用していた事もありましたが、エンドース契約終了と共にMarshallアンプに戻っています。
90年ごろは100Wマーシャルのほか、ギャリエン・クリューガーCPL2000プリ・アンプ、ディーン・マークレー400シリーズ・チューブ・パワー・アンプを使用し、エフェクターはローランドDEP5、TCエレクトロニック2290をエコー・リピート用に、TC1210をコーラス用、ローランド・ディメンションDを使用。
曲作りに関して
曲作りはアレックス・ライフソン(G)とゲディ・リー(b.key)がアイデアを出し合って曲作りを行い、
ニール・パート(Dr)は基本的に作詞担当であったため、単独で作業を行うそうですが、3人揃っての曲作りも珍しくなかったようです。
RUSHの難解さ
アレックスがインタビューで答えているように、ニールがつくる歌詞は難解で何を伝えようとしているのか具体的に分からないことがある。
と同時に、RUSHの新曲を聞いて「いいね」とすぐには言えない部分がある。
普通のリアクションとしては、「もうちょっと聞いて考えさせてくれ」というところだろう。
と笑って答えてるところを聞くと彼らのそう簡単に理解できる構造にならないように曲作りをしているようです。
そこがRUSHらしさというか、味、深みといったところでしょう。
また、3人の信頼関係の強さが伺い知れます。
ニール・パートの死
2015年には腱鞘炎悪化のために第一線を退いていた為、情報も少なくなっていたところ、
2020年1月7日悪性脳腫瘍、膠芽腫(こうがしゅ)により、約3年半の闘病生活の末、67歳でこの世を去る。