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Edward Van Halen 1990年代初頭のセッティング

キーボード アンプ・エフェクター・機材
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エディ・ヴァン・ヘイレンのブラウントーン(ブラウンサウンド)

エドワード・ヴァン・ヘイレンのギター奏法の特徴は、ライトハンド奏法ですが、ギターサウンドの特徴といえば、ブラウントーン(ブラウンサウンド)です。

ライブステージでも、サウンドのクオリティ、ギター演奏の安定感、ライブパフォーマンスどれをとっても文句の付けようがなく、期待を裏切りません。

ギタープレイに関しても、あまりインプロビゼーションするタイプではないのですが、アルバムのサウンドクオリティのまま臨場感を加えたサウンドは圧巻で、生で体験するライブで感じることは、とにかく音がデカイ。

しかも不快な音割れ、コモった感じなどもなく、音の輪郭もしっかりと残っており、職人的な一面を感じます。

ギターの鳴らし方の上手さはデビューアルバムや、デビュー前の音源でもわかるように、初期から他とは一線を画していたのですが、エディ亡き今、もうこのサウンドが聴けないのは残念です。

一方のアンプセッティング、使用機材は様々な記述がありますが、不明な点も多いのですが、私なりにまとめていきます。

意外とシンプルなセッティングと独自の工夫

ライブ映像を確認すると、この時代はワイヤレスシステムを使用しており、この頃はサムソン製のUR-5Dとの記述があります。

このサウンドはまず、ボブ・ブラッドショウのカスタム・オーディオ・エレクトロニクスに送られ、ROCKMANのスマートゲート(ノイズゲート)を通り、その後2つに分けられます。

1つの系統はピーヴィー5150のメインアンプに送られ、アンプで作られた音をスピーカーシミュレーター(PALMER PDI-03)を通りセンターキャビネットに送られます。

このスピーカーシミュレーターの信号を分岐し、スイッチングシステムから各エフェクターを通過しパワーアンプを通して左右2台のキャビネットにステレオ出力されます。

これにより、ある意味芯のある粒立ちのはっきりしたクリアなサウンドを作ることに重点を置いているのでしょう。

このサウンドを大きくしても不快な音にならないわけです。

ラックマウントのエフェクター

・EVENTIDE H3000SE ウルトラハーモナイザー

・ROLAND SDE-3000 デジタルディレイ

・LEXICON PCM-70 デジタルリバーブ

・コンパクトエフェクター 下記参照

ピーヴィーEVH5150

アンプヘッドに関しては自身のモデル EVH5150(120W RMS オールチューブアンプ)をスペアも含めて4台セットアップしていますが、1台のメインアンプで音を作り、もう1台で兄でドラマーのアレックスへのモニタースピーカー用のアンプとして使われています。

以前から言われていた「バンドサウンドのリズムはエディのギターが引っ張っている」と言われている証拠でもあります。

メインアンプヘッドのイコライザーツマミ

Low 6.5

Middle 2

High 5.3

レゾナンス 3.2

プレゼンス 6.5


PEAVEY 6505 Head ギターアンプヘッド 120W 真空管アンプ 【国内正規品】

PEAVEY社との契約が切れたため、「5150」という型番が使えなくなったため、現在は「6505」という名前で販売は継続されています

デジタル機器だけでなくコンパクトエフェクターも使用


MXR EVH5150 OVERDRIVE

ここで注目したいのがMXRのフランジャーとフェイズ90、BOSSのOC-2がセッティングされていることです。

カスタムオーディオによってコントロールされているデジタル機器にもデビュー当時から使われているコンパクトエフェクターがセッティングされているのは、単に初期の楽曲サウンドの再現の為だけではないと思われます。

他では出せないサウンドの特徴があるのでしょう。

足元のスイッチングシステムの横にはCRY BABY(ワウペダル)がセッティングされています。

アーニーボール/ミュージックマン シグネチャーモデル

eddie

1990年代初頭から登場したアーニーボール/ミュージックマンのシグネチャーモデルです。

メインで使用していたのは、トランス・ゴールド・フィニッシュカラーのフィギュアドメイプルトップのボディエンドに「5150」のペイントが入れられたモデルです。

ライブ盤「ライト・ヒア、ライト・ナウ」でも大半の曲で使用していますので、かなりお気に入りだったギターです。

私の記憶ですと、当時の販売価格は¥380,000-でディマジオ製のピックアップはこのモデル専用で、単体販売されず、ギター本体も年間、3,000本限定生産の発売でした。

このメインギターは、市販モデルにあるエディのサインがなく、プロトタイプは別にして最初に作られた10本のうちの1本だということですが、1990年8月に入手したとの記述が残っています。

スペックは市販モデルと変わらないとのことですが、センター合わせのメイプルトップのバスウッドバックのボディにマッチングヘッドのバーズアイメイプルネックのグリップは以前使っていたソフトVグリップ(センターが低音弦寄り)のネックをコピーしたグリップで、塗装もかなり薄め。

ピックアップもES-335についていたオリジナルPAFのコイルを巻き直し、以前から使用していた「フランケンギター」に取り付けられていたピックアップをコピーしたディマジオ製。

ゴトー製のフロイドローズがマウントされた、持った時のバランスも良い、完成度が高いモデルでした。

ピックアップの音も控えめでありながら、粒立ちも良く、ハムバッカーなのにクリアでシャープなサウンドでした。

私も中古で手に入れた同モデルを所有していましたが、フロイドローズブリッジに馴染めず手放してしまったことは今でも後悔しています。

エディ亡き今、ますます入手困難なモデルとなっています。

エディーのジーンズは「エドウイン」

ちなみに90年代当時、ジーンズメーカーの「エドウィン」のカタログに登場しており、R104という型番のジーンズを履いていました。
TVCMでは、映画俳優のブラッドピットが「ゴーマ~ルサン」と鼻歌交じりに歌っていたのを思い出します。
ゆったりした太めのストレートラインで同じものを購入しましたが、当時私が細身だったことから、かなりダブついた状態だったのです。
歳を重ねるにつれ体型も追いついた感じで今ではちょっとしたヴィンテージ感が出ています。

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