BOSS伝統のコーラス「CE」シリーズ
1976年、BOSSエフェクター1号機にしてアナログ・ステレオ・コーラスの中でも名器として高い人気を博すモデルです。
このCE(Chorus Ensemble)はギターアンプ、Jazz Chorus(JC)のコーラス/ビブラート部分を抜き出し、単体エフェクターとして発売したのが始まりでした。
それまではリバーブ、テープエコーなどで作られていたサウンドを当時はまだ珍しいステレオ出力が可能なことから話題のアイテムとなっていきました。
発売当時の価格が¥25,000と高額だったことがネックでした。
これ以降「CE」シリーズは進化しながら販売を続けています。
CE-20 BOSS
この「CE」の名を受け継ぐ直系のコーラス・エフェクターのツインペダルモデルとして「CE-20」は発売。
スタンダードなコーラスはもちろん、ビンテージ・エフェクターとなった「CE-1」「SDD-320」のモデリング、新たなコーラスサウンドを生み出すRICH/BASS/ACOUSTICなど全6種類のモードを搭載。
また BRILLIANCE、AMBIENCEといったパラメータで音作りの幅が広がります。
BRILLIANCE・・・ギター特有の倍音成分を強調することで透明感のあるコーラスサウンドを生み出すパラメーター
AMBIENCE・・・空間の広がりを生み出し、奥行きを表現できるパラメーター
キーボードなどステレオ出力の楽器でも使用可能なステレオIN/OUTなどの端子も備えている。
音質は?
「CE-1」や「DEMENSIONAL D(SDD-320)」のモデリングの方はオリジナルを試したことがないため再現度は不明ですが、
安定感のある自然な広がりと揺れはとても気持ちがよく、オリジナルがこのレベルで当時発売されていたなら名器と言われるのも頷ける代物です。
気に入ったのは「ACOUSTIC」で12弦ギターのような厚みのあるコーラスが演出できると説明にある通り、非常に気持ちのいい奥行きのあるサウンドが得られ、
他社のマルチエフェクターのコーラスとは比べ物にならないクオリティーで気が付くと3時間ほど遊んでしまいました。
この空間系はキーボードプレイヤーやベーシストにも使えるアイテムで、しばらくは遊べそうです。
BOSSエフェクターの中でも根強いファンの多いCEシリーズ。
空間系を代表するモデルで現在は生産が終了してしまいましたが中古市場には手ごろな価格で多く出回っている為、レビューしてみます。