マホガニーやローズウッド、アッシュなど楽器用に用いられる良質な木材が年々採れなくなっている・・・
こんな話は昔から言われていましたが、実際良質の木材はかなり値上がりしているようです。
Gibsonでは90年代以降は木材がよくないとか、70年代のフェンダーは造りも雑で同年代の日本製コピーのほうが音が良かった。・・・なんて話は昔、楽器店に行けばよく耳にしたものです。
個体差もあるでしょうが、現在ではその年代のギターがかなり値上がりしている状態です。
ジャトバ材
エボニーに近い見た目で、目も細かいため高級感があります。
調べてみると、超高硬度な木材ということで、もともとはフローリング材などに使われるくらいですからかなり堅い材です。
ローズウッドが制限されていることで、代用されているようです。
主に指盤として使われることが多いようで、ローズウッドと言われれば信じてしまうかもしれません。しかもエボニーに近い見た目ということもあって、質の高い材に見えます。
オクメ材
ガボンマホガニーと呼ばれることもあり、マホガニーに音質が似ていることから代替として使用され、Ibanezではエレキギターだけでなくアコースティックギターでも見かけ、中低音が豊かな音質が特徴です。
軽量でメイプルトップ材との相性も良く、MUSICMANのギターなどでも使用されています。
ウクレレのネック材に使われる場合もあるようですが、ギターやベースのような長さには強度が不足しているのかもしれません。
マホガニーが高級材となって価格も上昇しているため、今後はこのような代替材料が不通に使用されることでしょう。
ブラックリンバ
リンバウッドは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
リンバは別名コリーナとも呼ばれ、GibsonのフライングVやエクスプローラーで使用され、希少材のためとんでもない価格になっているモデルもあります。
しかし、Gibsonが使用していたのはホワイトリンバで、黒い木目が出るブラックリンバというものがあります。
見た目が独特なため、あまり楽器用として使用されることは少なかったのですが、存在感のある杢目がプレミアム感を出しています。
どちらもMUSICMANですが、左の「DARKRAY SHADOW KORINA」というベースはヴィンテージ感のあるアッシュのような杢目です。
右のスティーブモーズモデル 「Y2D JADE BURL」のボディバック材に使用されています。
個人的にもこのカラーリングとのマッチ感が気に入っています。
パーフェロー
近年ローズウッドの規制により、代替材として使用されているパーフェローですが、見た目はローズウッドに近い茶褐色で、若干明るめなカラーとなっています。硬さがあるためメイプルやエボニーに近い音質になります。
ローズウッドの代替材ということで、「質が悪い」ような印象を受けますが、エボニーのような密度の詰まった杢目で耐久性に優れています。
選ぶ際は柾目(まさめ…木材の中心部付近の杢目が真っすぐ平行なもの)がおススメです。
一般的に柾目は反りや我に強いと言われ、品質の不安定(品質の良い材が残り少ない)なローズウッドよりも品質が高い可能性もあります。
パーフェロー指盤をいち早く取り入れたのはフェンダーのスティービー・レイ・ヴォーンモデルです。