「うちの子、このまま今のコーチについていって、本当に伸びるんだろうか?」
選手コースに通わせる親御さんなら、一度は抱く不安ではないでしょうか。私自身、子どもがジュニアオリンピック(JO)標準記録を狙える位置に来たとき、その壁にぶち当たりました。
私はかつて音楽のプロとして活動した経験と、30年以上にわたり世界のトップアーティストたちの表現に触れてきました。その経験から言えるのは、「本物の才能を開花させるのは、テクニック以上に『環境の選択』と『本人の覚悟』である」ということです。
都道府県代表、そしてJO出場という結果を掴むまでに、私たちがどのように指導者を見極め、親としてどう振る舞ってきたのか。その経験を共有します。
「本物」を見極める眼力の原点:音楽のプロを退き、愛好家として30年歩んできた私の歩みはこちら
1. 究極の選択:実績のベテランか、情熱の新人か
子どもが標準記録突破を目前にした頃、専属コーチの再編という大きな転換点が訪れました。提示されたのは、対照的な二人の指導者でした。
- Aコーチ(ベテラン): 自身は水泳未経験ながら、数十年のキャリアで数多のJO選手を育て上げた「勝たせ方」を知るプロ。
- Bコーチ(新人): 大学まで第一線で活躍し、引退直後の熱量を持つ「選手の痛み」がわかる指導者。
親として「正解」を選ぶなら、実績のあるAコーチかもしれません。しかし、私はここで「親が答えを出さない」という決断をしました。
それぞれのメリット・デメリットを書き出し、当時小学生だった我が子に選ばせたのです。子どもが選んだのは、泥臭くも手厚い指導を予感させたBコーチでした。
「自分でこのコーチに懸けると決めた」 このプロセスこそが、後に続く過酷な練習を乗り越えるための、本人にとっての「覚悟」となりました。
2. 音楽のプロが見抜いた「本物の指導者」の条件
私は、音楽を「タレント化」させ、数字のために個性を消費する業界のあり方に疑問を持ち、プロの道を退いた経緯があります。だからこそ、指導者が「自分の実績のために選手を駒として扱っていないか」という点には人一倍敏感でした。
私がBコーチを信頼したのは、彼の指導が驚くほど「泥臭く、誠実」だったからです。
- 自律を促す指導: 答えを教えるのではなく、「今の自分のコンディションをどう確認し、どう整えるか」を選手に考えさせる。
- 向き合う姿勢: 一人ひとりの強化ポイントを分析し、緊張でガチガチにならない、または自分の記録を超えるためのメンタル調整まで徹底的に付き合う。
その姿には、私が30年愛してきたエリック・ジョンソンやメタリカといったアーティストが、一音に魂を込めるような「純粋な情熱」がありました。「本当にこの競技が好きなんだな」と思わせる指導者の熱量は、必ず子どもに伝播します。
3. 親の役割は「指導」ではなく「ロードマネージャー」
子どもがJOを目指す過程で、私が徹底したことがあります。それは「コーチの領域に一歩も踏み込まない」ということです。
音楽の世界で、プロのミュージシャンには最高のパフォーマンスを支えるスタッフ(ロードマネージャー)がいます。親の役割もそれと同じです。
- 環境の整備: 練習後30分以内の栄養補給(おにぎりやプロテイン)を完璧に用意する。
- リカバリーの徹底: 睡眠の質を高めるマットレスやリカバリーウェアを整え、翌日に疲れを残さない「道具」を揃える。
- 個性の尊重: 集中力を高めるために、音楽愛好家の私が勧める「勝負曲を見つける」だけではなく、本人が選んだ「アニメの好きなシーン」だけをスマートグラスで観られるように準備する等の「その時の気分によって選べる集中メニュー作り」のサポートをする。
親が「こうあるべき」と干渉するのではなく、子どもが選んだ道で100%の力を出せるように「外堀を埋める」こと。 これが、代表レベルを維持するために必要な親の距離感でした。
いろんな商品を試して最終的にたどり着いた商品の紹介記事は下記の記事で紹介しています。
『代表選手のコンディションを支えた「三種の神器」親が身銭を切って導入したリカバリー&集中ギア徹底比較レビュー』
4. まとめ:納得のいく環境こそが、最高の投資になる
ジュニアオリンピック出場や都道府県代表選出という結果は、あくまで「正しい選択」を積み重ねた先にあった副産物です。
もし、今あなたが指導者との関係に悩んでいるなら、親の物差しだけで測らず、お子さんの「この人と強くなりたい」という直感を信じてみてください。
プロの音楽家が機材を一つ一つ吟味し、最高のトーンを追求するように。 私たちはこれからも、子どもの努力が1%も無駄にならない「本物の環境」を追求し続けていきます。









