水泳ジュニアオリンピックへ出場することは、水泳選手にとって大きな目標です。
未来の世界水泳、オリンピックなど、日本代表選手となるには切っても切れない「登竜門」といえます。
この記事では、参加資格、標準タイム、そして大会日程に至るまで、解説しています。
水泳ジュニアオリンピックに関連するキーワードをもとに、役立つ情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください！
水泳ジュニアオリンピックとは？
水泳ジュニアオリンピック（JO）は、日本水泳連盟が主催する若年層向けの国内最大級の水泳大会です。
「水泳の全国大会」として、全国のジュニア選手たちがその年の自分の成果を試し、次世代の水泳界を担う選手を発掘する場となっています。
中学３年生になると、JO（ジェイ・オー）出場者は水泳強豪校などから推薦が来ます。
実際に高校の練習会に参加し、その中から絞り込み、通学している中学校や、所属するスイミングクラブで親と共に面談し、進学先、練習環境などを決めることができます。選手の記録や学校によっては「特待生」としての待遇もあります。
また、大学も同様で、スポンサー企業と契約する選手もいます。
参加資格と標準記録
水泳ジュニアオリンピックに参加することは、若手水泳選手にとっての夢や目標であることが多いのです。しかし、この憧れの大会に参加するためには、特定の基準や条件をクリアする必要があります。
下記の参加資格と標準記録をクリアすれば晴れて、「JO出場」となりますが、過去、コロナ禍では、中止になったり、密を避けて、地区ブロックによる「通信大会」が開催されたこともありました。
参加資格
水泳ジュニアオリンピックに参加するためにはまず、年齢と所属団体が重要なポイントです。
参加資格は大会によって異なる場合がありますが、一般的に、夏季（８月）や春季（３月）の全国JO大会の1日目を基準とした満年齢で決定されます。
また、選手の所属団体は、(公財)日本水泳連盟または地域の水泳協会に登録されている団体である必要があります。所謂「選手登録」と呼ばれるもので、不明な場合は所属スイミングクラブに問い合わせてみましょう。
また、一部リレー種目もあり、４人１組で標準記録を公式戦で突破する必要があります。
第４６回ジュニアオリンピック春大会 試合のYouTube LIVEはこちらから
標準記録（＝ジュニアオリンピック水泳標準記録突破者）
標準記録は、大会への参加を希望する全ての選手がクリアしなければならないタイムの基準です。
夏大会（4月から8月）、春大会（9月から翌年3月）が期間となっています。
この期間中の公式戦で突破することが条件です。（直前のJO大会での記録も含みます）
これらの記録は、選手の年齢や各種目、長水路（５０ｍ）短水路（２５ｍ）ごとに細かく設定されています。
標準記録をクリアすることは参加の大前提であり、この記録を下回る場合、大会にエントリーすることはできません。
標準記録の詳細については、日本水泳連盟の公式ホームページにて確認することが可能です。
ジュニアオリンピック水泳標準記録2023
ジュニアオリンピック（JO）に出る子ってどんな子？
我が子に限らず周りの出場選手を見て思うのは、「負けず嫌い」と「集中力」だと思います。
それと「信用できる指導者との出会い」も必要です。
- 普段の練習はあまり真剣ではないのに試合になると早い子っていませんか？
練習メニューで「チームメイトとリレー対決」となると人一倍やる気になり、力を温存してたかのように早かったり… - 指導されたことを取り込むのが早く、飽きず、黙々とこなしていくタイプ
このような子が多い気がします。
以外に思うのは、レース後にライバルに負けたり、目標タイムに届かなかったなどの理由で「悔し泣き」を人前で出来る子は「頑張ったアピール」ができる子が多く、「ひと踏ん張り」が弱いと聞いたことがあります。
大会の流れと日程
第46回 全国ＪＯＣジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会 大会要項
予選と決勝
水泳ジュニアオリンピックに向けた地方大会で標準記録を突破した選手は、各種目の予選が行われ、決勝競技へ出場する権利を勝ち取ることが目標となります。
予選の詳細、特に日程や場所、条件などは公式の大会要項にて事前に確認し、準備を進めることが必要となります。
種目によっては予選がない場合もあります。
予選タイム上位１０名がA決勝進出で、１１位から２０位がB決勝進出となります（B決勝がない場合もあり）。
本大会日程（ジュニアオリンピック 水泳 標準記録 春）
2023年度の本大会日程について、情報が発表されています。
全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会は、2024年3月26日（火）から30日（土）までの期間で開催される予定です。ただし、3月26日（火）のみ公開練習日のため競技はありません。
会場やその他の詳細については、公式ホームページを確認してください。
エントリー
ジュニアオリンピック標準記録を突破した選手には、所属スイミングクラブの担当コーチから宿泊先や新幹線などの手配（旅行会社の申込書）、アンチドーピング規定の同意書や18歳未満競技者親権者同意書などの書類が渡されるので、ADカードの写真等、締め切りに間に合うように提出が必要です。
出場に際する補助等
あまり旅費について書かれている記事が無いので、聞いた話になりますが、東京アクアティクスセンターでの全国大会（以前は辰巳）のため、全国から選手たちは集まってきます。
中には遠方で旅費や宿泊代が負担だったり、特に小学生などは保護者の都合等もあり出場を断念する選手も居ると聞きます。
お住いの自治体や学校、スイミングクラブから補助が出る場合があるようです。
一度問い合わせてみてください。
我が子の場合、大会後、市役所の市長室にて市長より表彰を受けました。
成績と結果
水泳ジュニアオリンピックに参加する選手たちは、ごく一部のトップ選手に限られます。
それでも彼らは、厳しい練習とレースを乗り越え、優秀な成績を収めています。
過去のレース結果を確認し、目標を設定して練習に励んで切る選手も多いのです。
過去の結果
水泳ジュニアオリンピックの過去の結果は、日本水泳連盟の公式サイトで過去の大会結果も確認できます。また、近年の大会はYoutubeチャンネルで確認することができます。
備えるべき心構えとトレーニング
成功への道のりは厳しいものがありますが、しっかりとした心構えと計画的なトレーニングを重ねることが重要です。
幼少期のうちからジュニアオリンピックに出場しているような選手は成長期が早かったり、筋肉の発達状況が良かったなどの身体的に恵まれていた選手がある日、「ポキッ」と折れるように記録が伸びなくなり、競技からも離れてしまう選手が以外と多いのです。
目標を明確にし、日々の練習だけでなくメンタルも鍛えることが必要です。
まとめ
水泳ジュニアオリンピックへの出場は、標準記録のクリアや予選の突破など、いくつかのステップを経る必要があります。
しかし、この挑戦を通じて、一人ひとりの選手は確実に成長していくことでしょう。コーチと力を合わせて、夢に向かって泳ぎ続けてください！
