使用ギター
トレードマークにもなっているフェンダー・ストラトキャスターですが左利きである彼は右利き用を左用として使用する写真をよく見かけます。
これはストラップピンとナットの向きを変え弦を左用に変えているだけで、殆ど手が加えられてないと思われます。
「ピックアップのリワイヤリング(巻き直し)をしていた」などの証言もあるが、それほど重要なことではなく、「リペア」的な作業だったのではないかと思います。
当時は今ほどリプレイスメントパーツも多くなく、ステージでのアクションで故障することも多かったのではないでしょうか?
以前ロンドンでオークションに賭けられた、「ステージで燃やされたギター」の写真が公開されていました。
使用しているギターにも特定の個体に執着することなく、破壊や燃やす行為をすれば、また新しいものを使用するといった状態でした。ストラトキャスターがお気に入りだったことは間違いないようです。
キャリア初期はデュオソニック、60年代のローズウッド指板のストラトも使われていました。
他にはジャズマスターも使用していた様です。
次に有名なのは60年代後期のフライングVとSGカスタムです。
フライングVはマホガニーボディでアームの付いたモデルで元は黒だった物を本人がマニキュアでサイケデリックな柄を描いています。
この他にもフライングVは数本確認されており、ステージで破壊されているものもあるようです。
白い右利き用のSGは写真などでも多く残っていますが、左利き用のSGも使用していたと記録に残っています。
使用アンプ
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アンプはマーシャルを愛用していました。
スーパーリード100w (モデル1959)
今で言うオールドマーシャルですが、今のように、小さい音では歪みが得られず、かなりボリュームを上げていたと思われます。
こちらもかなりの台数使用したと言うことで、基本的にはストックのままだと思われます。
キャビネットもセレッション製スピーカー25wが4発入りのマーシャルを二段積み重ねて使用していたか、フェンダーのデュアルショウマンを使っている時代もあり、マーシャルヘッドとショウマンのキャビネットの組み合わせも確認されています。
またイギリスに渡る前は、マーシャルと出会う前で、フェンダー・ツインリバーブを使用しており、名器と言われる通称「ブラックフェイス」を使用していた。同型はエリック・クラプトンなども愛用していたことで知られています。
もしも、イギリスに渡っていなければ・・・なんて言われますが、渡っていなくてもいずれマーシャルアンプを出会っていたと思います。
謎に満ちたエフェクター群
エフェクターはシンプルでVOXのワウ・ペダル(JEN製を使用していた時期もある)とダラス製ファズ・フェイスが基本で、ユニヴァイブ(初期モデル)、ロジャー・メイヤー製オクタヴィア、マエストロ製ファズ・トーンの使用も確認されている。
ただこの辺りもこだわって使用しているというよりも、その時その時に応じて気に入ったものを使っていたとも思いますし、現在のように豊富な種類があるわけではない時代です。使いこなすだけの耳とセンスを持っていたということでしょう。
最後に
ジミ・ヘンドリックス ハット [並行輸入品]
ギターやアンプ、エフェクターを確認すると、今のような豊富な選択肢のない時代にも関わらず、シンプルで尚且つ完璧にコントロールしているサウンドと玄人好みの機材の選択は流石と言わざるを得ません。
エフェクターの順番も色々実験していたようでファズ・フェイスの後にワウ・ペダルを繋いでいるのも確認されており、常識に囚われない姿勢があの独自のスタイルを創り上げたのではないかと思われます。
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